2007年10月01日

蝕・太平洋戦争

書名:蝕・太平洋戦争(1)〜(3)
著者:林譲治
出版:コスミックノベルズ
内容:昭和16年9月、京都帝国大学の川島教授は奇妙な天文現象を観測した。目立った天体の
  ない宇宙の一角より非常に強力な放射線が発せられているのだ。その直後、全世界に奇怪な
  放送が受信された。それは何と、3ヶ月後の12月8日未明、大日本帝国が真珠湾に奇襲攻
  撃をかけ、日米開戦に至ったことを伝えるものだった。未来からの怪電波は、世界情勢を思
  わぬ方向へと導くことになるのだが・・・



感想:電波により過去と未来がつながるというアイデアは映画にもなったが(邦題「オーロラの
  彼方に」)、本編は基本的に与えられた未来電波という架空の条件に基づき現実の歴史情勢
  がどう変わるかに焦点を当てて架空戦記に特化したもの。



  家族愛を中心に据えた映画では深く突っ込まなかった、「なぜ電波が届くのか」について量
  子力学上の多世界解釈も絡ませてちょっと面白いやりとりなども読める。受信したい側が自
  分にとって都合のよい未来に関する電波を受信することが、結果的に戦争を思うような方向
  に導くことになるというところが、一味違った面白さである。

posted by 半端者 at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 軽めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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