2007年10月06日

日本語の作文技術

書名:日本語の作文技術
著者:本田勝一
出版:朝日文庫
内容:多田道太郎氏による巻末の解説文より〜ちゃんとした日本
  語を書こうと思ったら、まず、勉強に本田勝一氏の「日本語
  の作文技術」を読め。これが私の持論である。・・・全巻を
  通読しなくてもいい。第一章から第四章まで読めば、それだ
  けで確実に、文章はよくなる。この本は、そういうスゴイ本
  なのだ。〜

  1982年に出版されて1998年には29刷が出ており、
  恐らくは現在も息長く読まれている「分かりやすい日本語
  文」を作成するためのバイブル。

感想:部屋の整理をしたら出てきた、現在でも座右の書としてお
  くべき傑作。思わずまた読み返してしまった。本書はまず、
  日本語の文章を書くための基本的な技術を教育する機会がな
  い現状を厳しく批判し、正しく日本語の文章を作るうえで基
  本となる考え方につき解説している。

  具体的には、まず述語主導ともいうべき日本語の文法的特性
  をきちんと特徴づける。次に、とかくおろそかになりがちな
  句読点の打ち方が日本語文章の分かりやすさを決定的に支配
  しているとし、そのルールをできる限り厳密化している。

  本書で問題視している日本語作文教育の貧困は、現代にも通
  じている問題であると思う。また本書では、主に英語人のも
  つ偏見に基づき流布され現代もはびこっている「日本語があ
  いまいで論理性に欠けている」といった迷信を厳しく糾弾し、
  日本語の特性を踏まえた文法論を確立する必要性を説いてい
  る。現在、この問題意識は日本語研究にどれほど生かされて
  いるのだろうか?

  本書は、確かに古い。特に、インターネット上で横書きの文
  章を手軽に発信できるようになった今日では、推敲に関する
  考え方などは必ずしもあたらない。とりわけ携帯メールが
  PCメールを圧倒して普及してきている今日、この本の内容
  を古臭いと一蹴することは簡単だろう。しかし、その底流に
  流れる言葉を大切にしたいという考え方は今日でも決して忘
  れてはならない、重要な要素であり続けていると思う。


  
posted by 半端者 at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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