2006年04月17日

靖国問題

半端者は基本的にノンポリであるが、本書は相当程度説得力のある論考であり、紹介に足るものだと思う。

書名:靖国問題
著者:高橋哲哉
出版:ちくま新書
内容:21世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。「A級戦犯合
  祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については今も多くの意見
  が対立し、その議論は多くの激しい「思い」を引き起こす。だが、
  その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図る
  だけでは何の解決にもならないだろう。

  本書では、靖国を具体的な歴史の場に置きなおしながら、それが
  「国家」の装置としてどのような機能と役割をになってきたのかを
  明らかにし、犀利な哲学論議で解決の地平を示す。決定的論考。
  (以上裏表紙の解説より)
感想:とかく遺族関係の感情的なしこりばかりが報道される靖国問題。特   に、国外からの感情的反発が主に報道されているが、一方で日本の戦
  争遺族会側の論調の粘着質な感情論もはなはだしいものがある。本書
  に引用されている靖国神社側に立つ遺族の論告を読むと、まるきり韓   国・中国のヒステリックな論調を裏返したようなものであった。

  本書はこういった感情の問題が大きいことを踏まえたうえで、あくま
  でも論理的に、そもそも靖国神社の成り立ちからその機能を分析し、
  また多くの意見についても検討を加えている。その結果、国家の名の
  下に国民の命をささげることを正義とし、肉親を失う「悲哀」を「進
  んで命を捨てる喜び」に転化するように組織的な洗脳を行う「装置」
  としての靖国神社のおぞましい姿が、客観的に明らかになってくる。

  これを読んだとき、もはや「A級戦犯を分祀すればいい」などという
  韓国・中国政府筋からの意見ですら所詮政治的決着以上のものでは
  ないということがよくわかる。

  筆者はさらに、遺族の分祀要求にすら応じようとしないその硬直的な
  態度が「信教の自由」に基づき正当化されていることの不合理性を
  指摘し、その上で、概ね次のように提言している。

  「靖国神社は、名実ともに国家機関としての性質を完全に排除すべき
  である。首相参拝や天皇参拝といった政治的癒着を排除すべきであ    る。」
  「A級戦犯であるかどうかではなく、合祀廃止を求める遺族の要求に
  基づく分祀に応じること。靖国側の信教の自由という名目のもとに
  遺族の権利を侵害することは許されない。」
  「靖国遊就館の展示に代表される、近代日本のすべての戦争をむやみ
  に美化し、正義の戦争と断定するような歴史観は、自由な言論により
  克服していくべきである。」
  「『第二、第三の靖国』出現を阻止するために、非戦の誓いを継続し
  ていくための不断の努力が求められる。」

  以上が実現されて初めて、靖国神社は「そこに祀られたいと遺族が望
  む戦死者のみ、を祀る一宗教法人」として存続することができる、と。

  この主張は、靖国神社側の公式見解に対する、実に強力な反論になっ
  ていると思う。実際、分祀が信教上できない、と断じているのは靖国
  神社という法人なわけだが、そもそも、信教の自由を法人である靖国
  神社が持っているのだとしても、それが自然人である遺族個人の信教
  上の自由と同等以上の重みがあるはずはない。もしそれを認めるなら、  それは宗教の名の下に行われるファシズムになってしまう。

  理性ある市民なら、是非一度この視点で問題を見直すべきだと考える。

バランスを取る為もう一言
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2006年03月29日

スペースシャトルの落日

書名:スペースシャトルの落日
著者:松浦晋也
出版:エクスナレッジ
内容:NASAの技術の粋を結集して作られたスペースシャトルではあるが、
  ごく客観的にその成果を見た場合宇宙船として巨大な失敗作であった
  といわざるを得ない。
  本書では、スペースシャトルの全貌を虚心に見直してその計画に潜む
  問題点を指摘し、「大半が再利用可能な機体」という新たな技術的冒
  険を重視するあまり、本筋である安全・安価な宇宙ロケット技術の成
  熟化という課題の達成がなされなかった点を指摘する。

  そして、その重大なコンセプトの欠陥を認めぬままシャトルにこだわ
  り続けたことが宇宙技術の停滞を招き、世界各国もその停滞に巻き込
  まれたと論じる。その上で、とにかく確実な技術をもとに着実に宇宙 
  開発の実績を積み上げることこそが肝要であり、一刻も早く方向転換
  すべきだと主張している。

感想:天かける翼というイメージを起こさせるスペースシャトルの姿に、
  宇宙への限りないあこがれをかきたてられた人たちは数多い。私もそ
  の一人である以上、この本の内容は大変耳の痛い、苦痛に満ちた内容
  である。だが、チャレンジャーの爆発事故・コロンビア号の大気圏突
  入事故という2つの悲惨な事故と、それから明らかとなったシャトル
  技術そのもののあやうさは、もはやかくしようもない。合衆国自身、
  ようやっとスペースシャトル運行の収束を決断しているところである
  以上、日本でも一刻も早く「今できる技術で、今から着実に実績を伸
  ばす」という原点に返って宇宙開発事業を立て直すべきだろう。

  ちなみに自他共に認める宇宙マニアであり、恐らくはシャトルに対す
  る思いいれも人一倍であろうSF作家の笹本裕一氏もあとがきを書い
  ており、宇宙開発の復権を願う思いがひしひしと伝わってくる。

  書評の順序からするとちょっと紹介が早めなのだが、おりしもディス
  カバリーが打ち上げられながら様々な問題が指摘されている中、タイ
  ムリーかと思い本書を紹介する(2006年7月31日当時)。

  なお私見だが、実際問題として今回報道されている耐熱パネルの
  損傷 は、コロンビア以外の無事成功したフライトでも何度か起き
  ていた可能性が高い。よって今回のディスカバリーがとりわけ危険
  性が高い、というわけではないと考える。もちろん、決定には慎重
  の上にも慎重を期さねばならないが。
(追記:もちろんご存知の通り、この時のフライトでディスカバリーは
  無事帰還することができた。これからの取り組みに期待したい。)
posted by 半端者 at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

複雑な世界、単純な法則

書名:複雑な世界、単純な法則
著者:マーク・ブキャナン/阪本芳久 訳
出版:草思社
内容:宣伝文より〜つい最近、科学者たちは歴史上初めて、世界の様々
  な事象をネットワークの視点から論じる方法を手に入れた。この
  「ネットワーク科学」は非常に強力だ。単純ともいえるその根本を
  理解するだけで、自然科学はもとより、経済学、社会学などのあら
  ゆる分野の難問に、重要なヒントが得られる。それも、たちどころ
  に。いままさに科学に革命を起こしつつあるネットワーク科学の最
  前線を解説する。
感想:歴史物理学なるものの可能性について論じた前著「歴史の方程式
  〜科学は大事件を予知できるか」からさらに踏み込んで、ブキャナ
  ン氏は複雑ネットワーク理論の考え方が様々な事象の分析に用いら
  れることを丁寧に紹介している。

  もっとも古くから研究されているスモールネットワークのクラスタ
  ー問題の基本を改めて説明するところから始めて、具体的な例とし
  て蛍の点滅のシンクロ現象、インターネットのノード構造とウェブ
  ページのリンク構造、生態系の食物連鎖のつながり、生物を構成す
  るたんぱく質間の相互関係、果ては経済活動において貧富の差が広
  がる原理に至るまで、いたるところにスモールネットワークの性質
  による説明が可能な現象が見られるというのは、まさに圧巻である。

  極めて単純な法則であるがゆえに、いかなる複雑な現象世界におい
  てもその原理が底流において影響するのだということがよく分かる。

  ただ、当然ながらこの理論が万物を説明しているわけではない。あ
  くまで、複雑きわまる世界を特徴づけるルールのなかの単純なもの
  のひとつに過ぎないということは常に頭においておくべきであろう。

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2006年03月04日

日露戦争史〜20世紀最初の大国間戦争

書名:日露戦争史〜20世紀最初の大国間戦争
著者:横手慎二
出版:中公新書
内容:日露戦争が世界全体の歴史においてどのような意味を持つ戦争であったのかに
  ついて、現在でもなかなか評価が確定していない。本書では、日本だけでなくロ
  シア近現代史の視点から、この戦争の背景・経過・影響を論じている。

  その結果、日露戦争が単に満州や朝鮮半島といった一地域を巡る利権争いという
  に留まらず、第一次世界大戦に先立ち史上初めて大国同士が組織として総力を挙
  げて戦った、近代的戦争と位置づけられることが、明らかになってきた。

感想:日露戦争といえば、やはり司馬遼太郎の「坂の上の雲」を忘れることはできな
  い。現在、NHKでは平成19年度以降の完成を目指して大河ドラマ化へ向けて
  準備を進めているそうだ。その完成が楽しみである。本書は新書一冊で当時の歴
  史的背景・経過・影響を実にコンパクトにまとめた歴史書になっており、ドラマ
  ができる前に読んでおく価値はある。

  とかくと、いかにもお手軽な本のように思われるかもしれないがそんなことはな
  い。基本的に登場人物の織り成す物語である「坂の上の雲」と異なり、国家全体
  の動き・国際社会の動向について背景から詳しく解説しており、熟読すると相当
  に時間のかかる難物であった。実は「坂の上の雲」の前に一度読んでおり、読了
  後再度目を通してみたが、本書のほうがより冷静に当時の両国を説明していると
  感じた。
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2006年02月26日

キリスト教は邪教です!〜現代語訳「アンチクリスト」

書名:キリスト教は邪教です!〜現代語訳「アンチクリスト」
著者:F.W.ニーチェ/適菜収・訳
出版:講談社α新書
内容:1844年に生まれ、19世紀最後の年1900年に没した天才的哲学者F.W.ニーチェ
  が1888年に書き上げた、20世紀哲学界に計り知れない巨大なインパクトを与えた一
  冊。実存主義の見地から、西欧社会における精神的支柱として2000年間も続いてき
  たキリスト教を徹底的に批判し、これを人類社会においてあらゆる不幸をまきちら
  した害毒であるとして切り捨てた、恐らくは当時としてはすさまじいほどに衝撃的
  な本。難解な文語的表現で書かれたオリジナルを、若き哲学者が現代語へ大胆に翻
  訳した。
感想:十字軍による数多くの文化破壊や、アメリカ大陸において行われた神の名の下で
  の大量虐殺と文明破壊。理性を持って世界を見ることを否定し、ただ盲目的に教会
  の権威に頭を垂れることのみを強制し、それに疑問を呈するものには容赦なく残虐
  な仕打ちをすることを奨励してきた、血塗られた教会の歴史。それらを見ればキリ
  スト教の戦闘的性格がよくわかる。

  しかし、19世紀末において既に、キリスト教そのものが持つ不合理性・欺瞞・卑劣
  さに対するこれほどまでに的確な批判が、それもキリスト教の影響下にあるヨーロ
  ッパ世界に生きた哲学者によりなされているということは、新鮮な驚きである。
  100年も前に、キリスト教原理主義者の危険性・ジョージブッシュ大統領の暴虐を
  予言している、現代人にとって是非読んでおくべき本であると思う。(翻訳という
  フィルターの存在を忘れてはいけないが・・・)

  しかし、もちろん内容を無批判に読むべきではない(ニーチェ自身、これを鵜呑み
  にするような読み方は望まないに違いない!)。理性的思考を過度に重んじる余り
  人間の弱さに対する寛容な見方を乱暴に切り捨てているところには、納得しがたい。
  キリスト教の不合理な精神性を非難しながら、一方で合理的な判別ができるとは限
  らない「高貴な精神の有無」の名のもとに先験的な階級差別をする不合理性にも警
  戒すべきである。

  そのほかあからさまなユダヤ人排斥が恐らくはヒットラーの思想的支柱となったこ
  とは明らかである。以上の疑問点があるものの、問題意識の本筋には大いに共感で
  きる。
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怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか

書名:怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか
著者:黒川伊保子
出版:新潮新書
内容:宣伝文より〜ゴジラ、ガメラ、ガンダム等、男の子が好きなものの名前にはなぜ
  濁音が含まれるのか。カローラ、カマロ、セドリックなど、売れる自動車にC音が
  多いのはなぜか。キツネがタヌキよりズルそうなのはなぜか。全ての鍵は、脳に潜
  在的に語りかける「音の力」にあった!

  脳科学・物理学・言語学を縦横無尽に駆使して「ことばの音」のサブリミナル効果
  を明らかにする、まったく新しいことば理論。

感想:コピーライターは、長年の経験とカンにより「売れる商品」のキャッチフレーズ
  や商品名を作るための独特なノウハウを蓄積しているが、その根拠はなかなか体系
  的に明らかにはなっていない。

  そこで著者は、これらの根拠を「ことばの意味論的分析」ではなく、「ことばの音
  が脳に直接働きかけた結果生じる印象の質」(クオリア)と、「クオリアの組み合
  わせにより潜在脳(右脳)へ与える印象」(サブリミナル・インプレッション)の
  関係により説明できるとし、まず各種母音・子音が口蓋内で発音される際に生じる
  物理的な刺激がもたらす興奮をクオリアとして特徴付ける。そして実際の単語につ
  いてのサブリミナルインプレッションを、16のイメージ語群に対応する傾向の強
  弱からなるレーダーチャートとして表示し分析する「イメージ分析法」を提唱して
  いる。

  さらに筆者は、このサブリミナル・インプレッションの研究は子音と母音が常時セッ
  トになっており、かつ音素が5母音×10子音(子音をつけない状態も含めて)とい
  う数学的体系を持つ日本語でこそ効果的にできる、とも書いている。その他日本語
  は母音単独で意味を持たせることのできる他に類のない言語であること、濁音と清
  音という子音の区別がクオリアと対応していることなどを、「日本語のすばらしさ」
  であるとし、その精密さに比べれば英語は極めて粗雑であるとすら主張している。

  その辺になると少々日本語礼賛が過ぎる気もするが、ともかく他に類のないユニー
  クな言語分析であるとは言えそうだ。個々の音素が持つクオリア間の相互作用につ
  いては、少々恣意的にも見えるのでさらに多くの実証データをそろえる必要がある
  と考える。特に、音素と脳内興奮パターンの相関関係についてもっと詳しいデータ
  が必要ではないかと思われる。
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ホンモノの思考力〜口ぐせで鍛える論理の技術

書名:ホンモノの思考力〜口ぐせで鍛える論理の技術
著者:樋口裕一
出版:集英社新書
内容:本書は、論理的思考法・議論法のノウハウを「二項対立思想・型思考・背伸び
  思考」といった著者独自の方法論に整理して、知的に見える話し方や他人の意見
  の知的な分析方法、スルドイ質問や反論の仕方などを伝授するものである。最終
  的に「ホンモノの思考力」を手に入れることを目指すものだが、まずは型に従い、
  「口癖トレーニング」から始めてみよう。見よう見まねで言葉にするに従い、次
  第に考え方の基本・論理の技術が身について来る。そしてそれが結局は、借り物
  でない自分自身の思考様式として使いこなせるようになるのだ。

感想:ホンモノの思考力とは何か。一般的に通用する思考力とは、やはり論理的な思
  考力である。筆者は、二項対立に還元することなくものごとを扱う東洋的な思考
  様式にも価値はあるとしながらも、それでは物事を厳密にとらえることはできな
  い、としてまずは二項対立という型から入って西欧流論理的な議論の定型的ノウ
  ハウを身につけるべきである、と整理している。

  それが日本における教育で欠けている、自分で考える力の育成の基本として必要
  なものだと説く。そしてより具体的に、「主張」「意見表明」「根拠」「結論」
  という基本的な論述の型を説明し、さらに重要な慣用句

  「確かに・・・である。しかし、・・・という面がある。」とか、「理由は3つ
  ある。ひとつは・・・」とか、「・・・の場合は・・・だが、これはそれにあて
  はまらない・・・なケースである」といった表現の使い方を説明している。

  このように説明が大変実践的で、文章を作るにあたって、もしくは作った文章の
  分かりやすさを検証する上でも役に立つ本である。

  表面的にディペートテクニックを説くより、このように型の根拠から説明したほ
  うがずっと西欧流論理的思考の重要さが納得できる。だがひとつ付け加えるなら、
  西欧流では二項対立のベクトルをとかく単純な次元のみに落としてしまいがちだ
  という問題点がある。近代の日本は、その弱点について論理的な指摘をこれまで
  充分にしてこなかったのではなかろうか。

  是非これを乗り越えて、世界に通用する東洋的論理思考を身に着けたいものである。
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2006年02月21日

年金2008年問題〜市場を歪める巨大資金

書名:年金2008年問題〜市場を歪める巨大資金
著者:玉木伸介
出版:日本経済新聞社
内容:合計特殊出生率が1.29にまで低下し、日本の少子・高齢化は世界に類のない速さ
  で進行している。その結果高齢者所得保障の重要な要である公的年金制度は危機
  的状況にある。本書は、高齢化に基づく拠出と負担のバランス問題と並んで大き
  な問題である、公的年金積立金の運用について論じている。2008年より、未だ残
  っていた財政等融資資金への預託金(簡単に言えば、国家が法的に全面的な利息
  を保障しているもの)が全額償還され、150兆円近くの公的年金積立金全て、民
  間の金融・資本市場で運用されることとなる。本書は、特にその点に焦点をあて、
  通常の民間ファンドにない大きなリスクを持つことを指摘し、論議の必要性を訴
  えている。
感想:私は以前、国による公的年金問題についての研究プロジェクトに参加した経験
  があり、昨年ようやく決着した厚生年金保険改革についても関心は払っていた。
  ただし専門範囲の関係上、どちらかというと拠出と給付のバランスが高齢化に基
  づきどう安定性を失っていき、それに耐えるため「望ましい運用パフォーマンス
  はどれくらいか」という見地に偏っていたため、「巨大資金を運用することその
  ものが持つ問題点ということは認識が甘かったと感じる。

  何か運用するために取引しただけで市場が裏腹に動くこと、公的年金資産で配当
  利息を得るということは、民間のGNPを一部引き去ることと同値であること。
  運用手段を国内金融市場だけに限るかどうかが、国際政治的な問題と切り離せな
  いこと。

  忘れやすいが、いずれも重要な留意点であることを痛感した。
posted by 半端者 at 02:35| Comment(0) | TrackBack(1) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

企業福祉の終焉〜格差の時代にどう対応すべきか

書名:企業福祉の終焉〜格差の時代にどう対応すべきか
著者:橘木俊詔
出版:中公新書
内容:日本の企業は、退職金、社宅、企業年金、医療保険や公的年金といった社会保険
  料の負担など、従業員にさまざまな福祉を提供してきた。しかし、会社の規模によ
  って充実度が異なったり、正社員と非正社員とで利用資格に差があるなど、企業福
  祉が国民の不平等感を高めているのも事実である。

  本書では、企業が福祉から撤退してよいと主張し、企業福祉に代わり、国民全員が
  充実した福祉を教授するための方策を提言する。

感想:企業福祉は、現在極めて限定的なものを残して着実に縮小しつつあるのが現状で
  ある。本書は、生活形態の多様化が進んだ今日では、雇用者側にきめの細かい福祉
  サービスの責任を任せることに無理があるとし、縮小を是認する。その上で、税方
  式、ないしは限定された社会保険方式による最低水準の所得保障・医療保障を、確
  実に行う制度への移行を提案している。

  それが結果として労使双方の満足度を向上させるであろうというのが、主な主張に
  なっている。しかしながら、制度変更時の莫大な未償却債務(別な資料によれば、
  過去勤務期間に対応する不足だけで400兆円を超えるはず)の処理、140兆円を超え
  る積立金の使い道、いずれについても数値を伴う具体的な提案としては未熟といわ
  ざるをえない。提言というより、検討の出発点に立ったレベルと大差ないと感じる
  のは、私だけであろうか。
posted by 半端者 at 02:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

言語の脳科学〜脳はどのようにことばを生み出すか

書名:言語の脳科学〜脳はどのようにことばを生み出すか
著者:酒井邦嘉
出版:中公新書
内容:言語の規則たる文法は、どのようにして構成されたのか。その問いに対して、
  ノーム・チョムスキーは「人間に特有な言語能力は、脳の生得的な特徴に由来
  する」と主張し、有名な「生成文法論」を唱えた。この説は現在でも賛否両論
  あるが、筆者はこの考えを支持し「文法は人間が意識して規則的に作り出した
  のではなく、自然法則に従うものである」とし、昨今の脳科学上の成果はこの
  ことを支持する結果を少しづつ得ている、と説く。

  本書は、失語症や手話の研究を交えて、言語という究極の難問に脳科学の立場
  から挑むものである。
感想:手話には日本語に対応する手話・英語に対応する手話があるのは知っていた
  つもりであるが、実は同じ日本語ベースの手話でも、完全なろう者(ネイティ
  ブ・サイナー)にとっての自然言語として独自の文法に従って生成した「日本
  手話」と、普通の音声日本語と1対1対応する形に語順が整理された「日本語
  対応手話(通称シムコム)」、の2種類があるということを初めて知った。

  今日では一般に急進的な政治的発言のほうで有名になっているチョムスキーで
  あるが、本来はこの学問上の成果でもっと注目されるべきである。言語を理系
  分野の学問として厳密に考えようという姿勢が日本の学界において薄いことに、
  著者同様危惧を感じる。
posted by 半端者 at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コホモロジー

書名:コホモロジー
著者:安藤哲哉 編(千葉大学理学部・数学・情報数理学科、大学院自然科学研究科
  所属者8人の共同著)
出版:日本評論社
内容:平成13年10月13日、20日に千葉大学で開催された公開講座「コホモロジー」を
  もとに加筆したもの。20世紀半ばに登場したコホモロジーという新しい計算の道
  具を、「分かリやすく社会人や高校生に」解説しようとするものである。・・・
  とのこと。聴いただけだと無謀の限りという気がするが、厳密な議論をうまく取
  り除いて概念だけとし、実際の計算例を交えて説明する分にはかなりその目的は
  達成される。
感想:コホモロジーとは何か。ただそれだけのことを一般的に説明することすら、相
  当に難しい。それをここまでかみくだいでみせた、著者の力量には感服するしか
  ない。やさしくかみくだいているとはいえ、久しぶりに読んだ本格的な純粋数学
  の本という気がする。

  コホモロジーからの応用として佐藤超関数の話も乗っているところに感動。とこ
  ろで、「derived functor:導来関手」という用語は、虚心に読むとまるで・・・
  謎の中国拳法の名前みたいではないか。

#結局コホモロジーとは何なのか?について半端者が一言で述べておこう。要するに、
 数学で扱うありとあらゆるモノについて、そのものの持つ構造の複雑さを記述する
 ための、一般的な道具である。・・・って、、これで分かる人はいないでしょうね
 〜(-.-)

 実例を挙げ、これと対になるホモロジーというものと合わせてじっくり話すと少し
 は違うと思いますが・・・
posted by 半端者 at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鉄理論=地球と生命の奇跡

書名:鉄理論=地球と生命の奇跡
著者:矢田 浩
出版:講談社現代新書
内容:鉄=元素記号Fe、原子番号26、平均の原子量55.85。この物質を人類が金属
  として利用し始めたのは高々5000年程度前のことに過ぎない。しかし元素とし
  ての鉄は、地球で最もありふれた元素として存在し、40億年前の生命誕生から
  始まってその進化の過程の折々に重要な役割を果たしていることが最近明らか
  になってきた。

  本書では鉄の量子化学的特性から説き起こし、それが「生命エネルギーサイク
  ルの要」としての役割を果たしており他の元素に代えられない重要なものであ
  ること、また人類文明の発展とも密接不可分であることを説明している。また
  その化学的特性は地球温暖化解決の切り札になる可能性も持っており、鉄の海
  洋散布実験の成果を紹介している。

感想:筆者は金属工学が専門の工学博士で、もと八幡製鉄(現・新日鐵)に勤務し
  ていたこともある静岡理工科大学名誉教授。専門上鉄の性質に関する説明は大
  変細かくされており、かつそれを前提とした筆者のいわゆる「鉄理論」、すな
  わち「鉄の還元力を利用することによって大気中の二酸化炭素を吸収すること
  ができる」という仮説は大変説得力がある。

  現実に中規模のフィールド実験は相当程度の肯定的成果を挙げており、もはや
  仮説というより工学的実現性を検討すべき段階らしい。ただ「鉄を海洋散布す
  る」ことの他の影響を慎重に考慮しなければならないこと、また政治的思惑な
  どもあり大規模実施という段階には至っていないのは残念である。

  本書はまた鉄文明と木材伐採についての関係にも言及しており、木材資源の枯
  渇から石炭利用技術への移行がうながされたこと、またその移行が技術統制で
  阻害されたのが中国停滞の原因であると論ずるなど、文明論としても興味深い。
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2006年02月20日

複雑ネットワークの科学

書名:複雑ネットワークの科学
著者:増田直紀、今野紀雄
出版:産業図書
内容:今日最もホットな科学上のパラダイムになりつつある、複雑系ネットワークに
  ついて、ここ数年の成果まで幅広く取り扱っている。論文ほどには厳密でなく、
  しかし理論の流れを数式レベルで追える程度には充分詳しく、この魅力的な世界
  を余すところ無く紹介している本格的な解説書。2005年2月25日初版とのことな
  ので、本当に最新の内容である。
感想:複雑系科学の手法は確かに様々な現象の説明に有用であるとは聞いていたが、
  ネットワークにおける適応度モデルで生じる一人勝ち現象と、ボーズ・アイン
  シュタイン凝縮が同じように説明できるというのはびっくり。次数がべき分布
  に従うネットワークが、フラクタルと関係すること、いわゆるハウスドルフ
  次元と関係が深いことも予想していたが、これは実は完全に同じ理論になって
  いるわけではなく、関係が未整理であることも、初めて知った。この分野は、
  基礎レベルであっても未踏の世界が広がっている。桁外れに数多いこの関連
  文献、いくら読んでも飽きることがないばかりかその世界へ足を踏み入れたい
  という欲求は募るばかりだ。
さらには
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クェーサーの謎

書名:クェーサーの謎
著者:谷口義明
出版:ブルーバックス
内容:クェーサーは太陽の1兆倍の明るさをもつ宇宙で一番明るく、そしてもっとも
  遠い天体だ。宇宙誕生後10億年頃に現れ、現在の宇宙ではほとんど観察されな
  い多くの謎に包まれたクェーサーの正体とは?最新の観測データからその実態に
  迫る。
感想:昔は「準星」という日本語名がよくつかわれていたが、最近はクェーサーの
  名前のほうが一般的のようだ。その正体として現在もっとも有力となっている
  のが、銀河系の中心核並みの質量を持つ超大質量ブラックホールだ、という説
  である。そのアイディア自身はかなり昔からあったが、最近の様々な観測デー
  タは、これを裏付ける事実が相当数出ているようだ。
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2006年02月14日

数学は科学の女王にして奴隷(T、U)

書名:数学は科学の女王にして奴隷(T、U)
著者:E.T.ベル
出版:ハヤカワ書房
内容:有名な「数学を作った人々」の作者が、今度は数学の各分野ごとにその歴史
  を説き起こした、名著。1950年時点での内容につき、まだ4色問題やフェ
  ルマーの最終定理も未解決な課題となっているものの、これだけ広範囲な数学
  の各分野に分け入って、厳密性をほとんど失うことなく丁寧に解説していると
  ころには感服するしかない。
 「作った人々」のほうは人物の伝記に焦点が置かれているせいか若干事実が歪め
  られている点がある、との批判を聞いたが、この本においてはそれはない。
感想:大変良い本だと思うのだが、文章のそこかしこに欧米文化中心主義というか、
  黄色人種に対する偏見的な表現があるところは気になる。古い本だからしかた
  がないのだが・・・整数論、類体論において、高木貞治の名前がなぜでないの?

  またこれもしかたがないのだが、できれば最新の研究成果との関係を日本語版
  の補遺で補って欲しかった。ワイルスの成果だけでなく、数学基礎論における
  チャイティン氏のオメガ数とか、力学系の話の補足としてカオスの話とか複雑
  ネットワークの話題とかも欲しい。

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いかにして問題を解くか

書名:いかにして問題を解くか
著者:G・ボリア/垣内賢信・訳
出版:丸善
内容:原書の第1版が出たのが1945年、改訂版でも1973年という極めて古い本。だが、
  数学の問題をいかにして解くかというより、ある問題から説き起こしてどのよう
  に思考の網を広げていくかについて様々な実例を交えて論じている。数学教育を
  行う教師、そして学ぶ側の学生、の双方にとって、数学的思考の基礎を育てるた
  めの格好のテキスト。
感想:数学に限らず、ちょっとした謎々の類についての考察にも役に立つ、いわば問
  題解決のための原則をまとめている裏表紙のヒントリストが秀逸。問題の条件を
  よく理解することとか、より単純なケースから考えてみよ、とか、類似のケース
  を考えよとか、とにかく実際問題を考えるときに無意識に行っている試行錯誤を
  方法論として的確に論じている。

  半世紀近くも前に出版されている本だが、そのエッセンスは全く古びていない。
  名著とはこういうものか。
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2006年02月13日

物理学者、ウォール街を往く、他

これはこれから購入の上読む予定の本である。

posted by 半端者 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月09日

「ケプラー予想」書評の続き

感想が長くなりすぎたので、記事を改めておく。

ちなみに、ヘールズの証明は膨大な場合分けと莫大な数の変数を持つ線形計画法問題を解くプロセスを含み、これらは全面的にコンピュータのお世話になっている。そのため実は、最終的な査読は「99%間違いない」として完全確認を断念されてしまった状況なのだそうだ(多分2002年末現在くらい)。

ワイルスによるフェルマーの最終定理の解決を示す論文が、厳重な査読により完全であると保障されているのとは対照的であり、このことをもって著名な数学者イアン・スチュアートは
「ワイルスの論文がトルストイの『戦争と平和』であるとするなら、ヘールズの論文は
電話帳である」
などと批判している。だが、スピーロは4色問題の証明例も引き合いに出しながら、ヘールズの成果を擁護する。ちなみに私も同意見である。そもそもコンピュータを利用したからと言って、紙と鉛筆を使った証明に対する査読より厳重でなければならない理由はない。例えば異なるソフトウェアを用いて独立にコーディングしたプログラムをコンピューター上で走らせて同じ結果が出た場合、通常このプログラムは正当であると判断するのが普通であり、それが証明という結果を出しているのなら、従来の考えに照らしても正当な証明が出たと見て当然ではないか。

実際、ヘールズは2003年1月、コンピュータによりこの論文の精査を行い、全てのプロセスについての論理的正当性をコンピュータを用いて、省略なしに完遂しようという大規模なプロジェクトを提案し、参加者を募っているそうだ。その完遂にかかる時間としてヘールズが見積もっているのは、20年。なんとも壮大な計画であるが、これが完遂すればまさに画期的なことである。
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ケプラー予想〜400年の難問が解けるまで

書名:ケプラー予想〜400年の難問が解けるまで
著者:ジョージ・G・スピーロ/青木薫・訳
出版:新潮社
内容:1590年代、英国貴族にして著名な探険家であるサー・ウォルターローリーの
  側近だったトマス・ハリオットは、ローリー卿の疑問からひとつの数学的問題
  に行き当たった。同じサイズの球体を充分大きな箱にできるだけたくさん詰め
  るにはどうしたらよいか?ヨハネス・ケプラーは、その問いに対してひとつの
  有力な候補(六方細密充填)を与えたが、それが本当に最適な方法であること
  が証明されるまでには、実に400年以上の歳月が必要だった。

  本書は、「ケプラー予想」と呼ばれるこの問題について、その発生から様々な
  数学者の苦闘、そしてついに1998年、若き天才数学者トマス・ヘールズが最終
  証明を提示するまでの壮大な知のドラマを描いている。
感想:六方細密充填が最適であるかどうか、という超難問については数学を学んだ
  もののはしくれとして多少は知っていたつもりだったが、これほどまでに
  「ある意味初等的な」議論がその解決の道筋の主流を占めているということは、
  実に新鮮な驚きである。

  特に2次元で一般格子点上に円の中心がある場合に限ると、その議論の単純さ
  は驚くほどだ。空間分割の考え方にしても、実に丁寧は説明と豊富な図面によ
  り、目のくらむような3次元体験が味わえる。科学解説書として申し分なく親
  切で、分かりやすい本である。もちろん詳細について省略している点も多い。
  とりわけ、球面配置が不規則な場合で、考慮すべき空間を無限の広さでなく
  有限の範囲で、有限個のボロノイ・セル(球面ひとつが占める仮想上の国境線
  みたいなもの)を考えれば充分として、有限の世界に話を持ち込むところ。
  実はここが眼目であって、これにより最適化の議論を本質的にコンピュータに
  よるしらみつぶし線形計画法の世界に持ち込むことができる、というのだが、
  そこが一読しただけではついていけない面があった。いい加減に飛ばした
  補遺50ページ余りをもう一度読んでみようか・・・
posted by 半端者 at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DNA〜二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで

書名:DNA〜二重らせんの発見からヒトゲノム計画まで・・(上/下)
著者:ジェームズ・D・ワトソン、アンドリュー・ベリー/青木薫訳
出版:ブルーバックス
内容:いわずと知れたノーベル賞受賞者、二重螺旋のワトソン博士をメインの著者
  とする、DNA構造の発見から現代に至る生命科学発展のドラマ。DNAの構造
  発見50周年を記念して、2003年に企画された本。伝説的な著作「二重螺旋」も
  素晴らしいが、その後の膨大な科学的発見と、それがもたらした社会の変化を
  丁寧に紹介した本書は、その後に続く傑作といえるだろう。
感想:ワトソンは、二重螺旋構造を発見して以来一貫して遺伝子研究の最前線にい
  たため、単に技術的最先端事項というだけでなく、バイオビジネスや倫理に関
  する論争など、様々な局面に直接関わってきた。

  彼の立場は極めて明確で、科学的事実に善も悪もなく、ただそれをどうやって
  使えば人間を幸福にできるかが問題なのだと整理されている。宗教的な頑迷さ
  も、技術に対する過度の信頼も、彼には無縁である。彼は言う。「ヒトゲノム
  計画のもたらした膨大な知識に倫理的な問題があるとするならば、それは人類
  の苦しみを減らすためにその知識を行使するのが遅れていることではないだろ
  うか。」

  この点には全く同感である。私から付言するなら、知識を人類の苦しみを減ら
  すために必要なのは、広い意味での知恵である。そこに宗教の入る余地が全く
  ないとは言えない。恐らくは、神道的世界観はとても大きな役割を果たしえる
  だろう。
posted by 半端者 at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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