2006年01月22日

メトセラの軌跡〜生きた化石と大量絶滅

書名:メトセラの軌跡〜生きた化石と大量絶滅
著者:ピーター・ウォード
出版:青土社
内容:1992年に出版され、93年に翻訳された古生物学の本。本書では、
  生物の進化にあたって重要な一側面として「大量絶滅と、その時の少数派
  生物の拡散」があることを紹介し、その実例として、「腕足類(二枚貝の
  先祖みたいなもの)」「アンモナイト」「カブトガニ」「シーラカンス」
  などをあげている。グールドの「断絶平衡」説も紹介。古生物学者として
  のフィールドワーク経験が興味深く描かれている点も面白い。
感想:少々古い本につき、細かい点では最新の説から外れているかもしれない。
  実際グールドの「断絶平衡論」なども細部にあっては異論が多いらしい。
  しかし、古生物学者の活動が生き生きと描かれており読み物として大変面
  白い。前に読んだスノーボール仮説の本とも関連して読み比べるべきかも
  しれない。

なお、最近の版のタイトルは「生きた化石と大量絶滅」が主タイトルで「メトセラの軌跡」が副題になっている。

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2006年01月19日

コンサルタントになる人のはじめての業務分析

書名:コンサルタントになる人の/はじめての業務分析
著者:窪田寛之
出版:ソフトバンク
内容:UMLを使ったコンポーネントモデリングの基本と実践について紹介。
  システム化、IT化だけでなく、あらゆる業務改善活動の基礎となる
  「業務分析」について、実践的なサンプルを用いて分かりやすく解説して
  いる。通信販売、病院外来、自動車販売、人材派遣といった実例の、その
  典型的な業務シナリオに沿った解説は分かりやすく、考え方の整理をする
  上で大変参考になる。
感想:コンサルティングを行う人にとってはもちろんのこと、定型業務の進め
  方を分析し、その改善を検討するためのツールとして有効になるものだと
  考える。自分の仕事力を向上する上で、大いに参考にしたい。

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なっとくする有機化学

書名:なっとくする有機化学
著者:秋葉欣哉
出版:講談社
内容:「有機化学は暗記物という常識を覆す明快講義!」というキャッチフレ
  ーズの下、化学における基本的な考え方・様々な物質を特徴付けるルール
  などを丁寧に解説している。
感想:さすがに専門的すぎて、少々とっつきにくいので挫折。でも、折に触れ
  てながめている。もともと高校時代にも、有機化学は大変数学的に合理的
  体系があるので、ある意味覚えやすいと考えていたが、やはりそういう信
  念を持つ人もいるのだという点では「納得」した。
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ペンローズのねじれた四次元

書名:ペンローズのねじれた四次元
著者:竹内 薫
出版:講談社・ブルーバックス
内容:ペンローズは、一般には脳科学に関する「トンデモ系本」で有名になって
  しまったが、本来は相対論・量子論の世界で重要な研究をしている。数学で
  はペンローズタイルとかで有名である。本書は、その表の仕事について、
  やさしく解説している。
感想:やさしく書いてあるとは言いながら、正直言ってほとんど理解できなかった
  のはとても残念。だが、ペンローズが自身の理解のために用いている各種演算子
  の絵文字標記が巻末に紹介されていて、これが何とも楽しい。何が楽しいって、
  確かに数学上の意味づけを直感的に視覚化しているらしいところが、大変におか
  しい。

  それにしても、この手の本で読み進むうちにじりじりついていけなくなる感覚は
  くやしい。しばらくしたら、再挑戦だ!
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2006年01月16日

日本人なら知っておきたい神道

書名:日本人なら知っておきたい神道
著者:武光 誠(明治学院大学教授)
出版:河出夢新書
内容:しきたり、風習、そしてものの感じ方。私たちの生活には、空気のように
  目立たず神道の世界観が根強く残っている。しかしその内容をキリスト教や
  仏教的な考え方から一面的に説明することは危険である。本書は、古代より
  連綿と受け継がれた日本的世界観そのものとも言える「神道」とは何か、そ
  して何ゆえ日本に生まれ、後世に伝えられてきたのかについて歴史的側面か
  ら説明する。
感想:日ごろ無意識に行う動作・習慣の至る所に神道的な考え方が反映されてい
  ることを、本書を見て改めて認識した。少々美化しすぎている面もあるが、
  日本人としては是非一度真剣に理解しておくべきことだと思う。

  ちなみに神社の典型的構造や、「大祓祝詞の全文とその現代語要約」「神社
  での一般的作法」「神職になるための方法」「女性の神職や巫女の衣装」と
  いった知識も得られる。一部のマニアなかたにも興味深い資料かもしれない
  ・・・(笑)

  (笑)はともかく、本当に是非読んでおくべき本だと思う。これを読めば、
  中国での馬鹿騒ぎに真面目に取り合う気など、失せてしまうこと請け合いだ。
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悪魔に仕える牧師〜なぜ科学は「神」を必要としないのか

書名:悪魔に仕える牧師〜なぜ科学は「神」を必要としないのか
著者:リチャード・ドーキンス
出版:早川書房
内容:科学啓蒙家として著名なドーキンスが、一貫した科学的思考を様々な
  現代的話題に適用してつづったエッセイ集。全ては、科学的思考がいか
  に私たちの身の回りのものを新鮮な目で見ることを可能としてくれるか
  という主張で貫かれている。いわく
  「・・・その喜びを知った者にとって、宗教は思考を無用の枠にはめ、
  抑圧するものでしかない。」
感想:いわずと知れた、「利己的な遺伝子」で有名な生物学会の論客による
  科学エッセイ・講演録などのアンソロジー。彼の専門である進化論・遺
  伝子工学に限らず、いわゆる非科学的なものの見方(特に一神教的伝統)
  を一刀両断にするその筆さばきは絶品である。

  進化論の細部の理論付けで長年のライバルであった故グールドとの交流、
  特にグールドの死により、両者連名で出されるはずだった痛烈な反創造
  論の声明が幻に終わったエピソードは印象的。

  ただ日本の神道的世界観からすると、宗教(一神教も多神教も)が人間
  にとっての精神的な避難所である、という点も無視できないと思う。
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2006年01月14日

グリッドコンピューティングとは何か〜Globus Toolkitではじめるグリッドの基礎

書名:グリッドコンピューティングとは何か〜Globus Toolkitではじめる
  グリッドの基礎
著者:日本IBMシステムズエンジニアリング(株)
出版:ソフトバンク
内容:ネットワークで結ばれた多数のコンピュータを有機的に連携させて、
  大規模な計算を要する問題解決に役立てようという試みは、今や様々な
  分野で実際に試みられている。暗号解読実験やヒトゲノム計画でのデー
  タ処理、地球外生命探査計画SETIのデータ分析などが有名であるが、
  本書はこの連携を実現するためのミドルウェアGlobus Toolkitについて、
  その概要をLINUX上でのインストール・コーディング例まで交えて
  説明している。
感想:いうまでもなくミドルウェアだけで現実のグリッドコンピューティン
  グはできない。問題をその上に実装するよう定式化しなおす必要があり、
  そのあたりについての説明は、この本では十分に扱われていないのが残
  念。是非、実例についての解説が欲しかった。社会科学の分野にも、グ
  リッドコンピューティングを必要とする課題はきっとあると思うのだが。

  本書の目的は、具体的な開発ツールとしての実際をSE向けに解説する
  ところにあるので、当然といえば当然である。
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スノーボール・アース〜生命大進化をもたらした全地球凍結

書名:スノーボール・アース〜生命大進化をもたらした全地球凍結
著者:ガブリエル・ウォーカー
出版:早川書房
内容:かって地球は全体が厚い氷で覆われた時期と、それが急激に溶解する時期が
   あった、という地質学上の大規模な仮説が紹介されている。特に直近では、
   大規模な生命の多様化が起こったカンブリア紀(5億7000年前から5億
   1000万年前)の直前、先カンブリア紀において1000万年もの間続いたという。

   従来の地質学上の常識「斉一説」に真っ向から反するこの大胆な仮説は、単
   に荒唐無稽な少数派説ではなく十分有力な説として、学会で話題となるに至
   った。この説を唱えたアガシ、ブライアンハーランド、そして新たな証拠を
   見出し強力にこの説を推し進めたポール・ホフマン。そしてそれに共鳴、あ
   るいは反発する多くの科学者たちの群像がダイナミックに語られている。
感想:スノーボール仮説と呼ばれるこの大規模凍結が実際にあったかどうかについ
   て、地質学・古生物学の双方から様々な論証がなされているが、なにしろ再
   現実験のしようのない科学分野なだけにその分析は手探りになりがち。よっ
   てひとつの証拠だけ取っても色々な見方が対立し、目が離せない。

   この説によれば、カンブリア紀に大量の多細胞生物が発生し爆発的進化をと
   げた直接の引き金はスノーボールの発生と崩壊だということになり、もしか
   するとこれからの地球にもこのような大規模な事変は起こるかも知れないと
   いう。最新科学におけるダイナミックな議論の世界を、垣間見られる一冊だ。
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数学21世紀の7大難問

書名:数学21世紀の7大難問
著者:中村 亨
出版:講談社・ブルーバックス
内容:2000年5月、クレイ研究所の集会で提示された「21世紀の数学における
  7つの大問題、ミレニアム問題」が提示された。この中には有名なリーマン
  予想・ポアンカレ予想をはじめ、計算機科学にかかるP対NP問題、非線形
  な問題の難しさを示す流体力学の方程式(ナビエストークス方程式)の解に
  関する問題など、数学の多方面にまたがる大問題が目白押し。本書では、
  これらを「高校生レベルにも問題の背景と概要レベルまでなら理解できる」
  ことを目標に解説している。
感想:久しぶりに最先端数学の大パノラマを見た気分で、ある意味なつかしい。
  ポアンカレ予想が5次元以上より4次元が極度に難しく解決に時間がかかっ
  たこと、そして3次元は未だ解決されていないことは、恐らく現実の宇宙
  が空間3次元+時間1次元で一般に表現されていることと無関係ではない
  のではないか、という印象を改めて確認した。・・・・
  これは直前記事の本と同時期、昨年の今頃に読んだ本なのだが、どっちを
  真剣に読んでいたかはこの読書メモの内容を見れば一目瞭然だろう。
(この「昨年の今頃」=2004年4月ごろのこと)

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企業年金の真実

書名:企業年金の真実
著者:「年金情報」編集部編
出版:日本経済新聞社
内容:多くのサラリーマンにとって老後を支える柱のひとつであった年金制度が、
大きく変わり始めた。本書の目的は、企業年金の真実の姿を明らかにし、その
近未来とあるべき姿、さらにビジネスパーソン個人へ与える衝撃を探索すること
である。
感想:業界専門情報誌である「年金情報」の編集部が編纂しただけあって、各種
事例を交えて問題点がよく解説されている。・・・実はこの本を読んだのはもう
1年近く前のことであり、当時のメモはこれだけだ。なまじそれなりに知識のある
分野なだけに、流し読みしただけなのがありありと分かる、読書メモであった。
反省。
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トンデモ科学の見破り方(もしかしたら本当かもしれない9つの奇説)

書名:トンデモ科学の見破り方(もしかしたら本当かもしれない9つの奇説)
著者:ロバート・アーリック
出版:草思社
内容:「銃を普及させれば犯罪率は低下する」「エイズの原因がHIVであるというのはうそ」
   などといったトンデモとしかいいようのない理論が日々生み出されているが、一方で
   一見それらと同様トンデモに聞こえながら、実は定説を覆す大発見になるかもしれない
   ものもある。本書ではその区別をするための指標を提示し、9つの「異端の仮説」を
   検証している。その結果「紫外線は体によいことのほうが多い」「石油石炭天然ガスは
   生物起源ではない」「タキオンは存在する」説はトンデモ度ゼロ、あってもおかしく
   ないと判定されている。
感想:紹介された一定の指標は、広く「ものごとの真贋」を見極める上で大いに参考になる
   ので、ここに記録したい。「論理的に筋が通っているか?」「大部分の自然科学の
   原理に沿っているか?」「提案者は誰か?」「提案者はその考えにどれほど愛着を
   持っているか?」「統計的データの扱いは正直か?」「政治的色づけはないか?」
  「自由パラメータが多すぎないか?」「他人の研究による裏づけがどれだけあるか?」
  「あまりにも多くのことを説明しようとしてはいないか?」「データはどこまで公開
   されているか?」注意すべきなのは、一般常識を過度に信じることも、軽視すること
   も戒めている点である。
posted by 半端者 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(2) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

セクシーな数学〜ゲーデルから芸術、科学まで

前記事の本にチラッと出ていた数学基礎論に関連して見つけたのが本書。

書名:セクシーな数学〜ゲーデルから芸術、科学まで
著者:グレゴリー・J・チャイティン
出版:岩波書店
内容:上記の本にも紹介されたチャイティンの成果について、彼のエッセイ
  やインタビュー記事を集めて解説した本。アルゴリズムの計算可能性を
  表現する「オメガ数」について説明。この数値は、具体的値をきちんと
  書けるか否かと、いわゆる証明可能性の存在有無が同義であるように
  定義したものであるため、このオメガ数は「数学的に厳密に定義できる
  自然数でありながら、どの桁も確定できない」という奇怪な性質を持つ。
感想:チャイティン氏は18歳にして学術論文を提出、20歳にしてIBMに入
  社、大学で講義を行うほどの天才。アルゼンチン出身で、本書の主題で
  ある研究成果はブラジル・リオデジャネイロのPUC(ポンティフィシ
  ア・リオデジャネイロ・カソリック大学)でなされたものとのこと。

  そのため、「カーニバルで楽しんだり、イパネマやコパカバーナの海岸
  で美人に見惚れながら研究した」といった話があり「にやり」とさせら
  れる。半端者も実は一度ブラジルに行ったことがあるので、なおさらである。
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2006年01月13日

ハリーポッターの科学(空とぶほうきは作れるか?)

必ずしも仕事に関係ない、どころかますます無関係。だがこれでも硬い本である。
これを読んだのはまだ映画がかかっていたころだったような気がする。

書名:ハリーポッターの科学(空とぶほうきは作れるか?)
著者:ロジャー・ハイフィールド
出版:早川書房
内容:ハリーポッター世界の魔法に、現実の科学技術はどこまで迫っているか?という
   発想から、物理・化学・生物学のあらゆる分野の最先端の話題を解説している。
   数学におけるゲーデルの不完全性定理の話題、さらには数学基礎論の世界にも
   ランダム性があることを示したチャイティンの成果にも触れる。
感想:はやりのハリーポッターものの本と軽く見ていたが、意外に面白い。モンスター
   について遺伝子工学のように実用的な技術とからめた「予想できる」話だけでなく、
   魔法と呼ばれるもののそもそもの起源を歴史的に俯瞰して、それが人間の脳活動に
   基づくものと考えられる、という議論に発展させ、さらには論理の定式化・数学
   基礎論にまで話を広げている作者の手腕には感心した。

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2006年01月12日

光速より速い光〜アインシュタインに挑む若き科学者の物語

書名:光速より速い光〜アインシュタインに挑む若き科学者の物語
著者:ジョアオ・マゲイジョ
出版:NHK出版
内容:ポルトガル出身で現在ロンドン在住の奇才マゲイジョが、まさに科学者生命を
  かけて「光速変動理論(VSL)」を発表した。その主張を簡単に言うと「宇宙が
  ビッグバンで発生した直後の一時期、光の速度は今より速かった。このように仮定
  すると、宇宙が急速に膨張したと考えられる今日の観測結果を説明する上で生じる
  様々な疑問を、現在主流となっているインフレーションモデルよりうまく説明できる。」
  というもの。本書では、相対性理論からこの理論へとたどる流れを、研究者たちの
  奮闘を交えてたどる。
感想:タイトルを見るだけだと、「また出たか、トンデモ本」といいたくなるものである。
  アインシュタインの相対性理論に反論する本といえば、たいていは相対性理論そのもの
  に対する初歩的や誤りにもとづく取るに足らないものだが、この本で取り扱われている
 「光速変動理論」というのはそれらと一線を画しているように見える。インフレーション
 モデルが主流である宇宙論に対するひとつの有望な対案として興味深い。ほぼ同時期に
 同様な仮説を唱えていた人もいたことにも触れられている。このことは、この考えがある
 意味不自然でない(つまり、トンデモ度が低い)ことを意味していると思った。お役所
 仕事の不合理ぶりを徹底的にこき下ろすマゲイジョの舌鋒がなかなかに痛快。

posted by 半端者 at 01:49| Comment(1) | TrackBack(2) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宇宙を支配する6つの数

書名:宇宙を支配する6つの数
著者:マーティン・リース
出版:草思社
内容:宇宙のに関わる6つの数「重力に対する電気力の比率N=10の36乗」
  「核力に関係する数値であり、水素核融合時のエネルギー転換効率ε=0.007」
  「宇宙の膨張速度を決める密度Ω」「宇宙論上の斥力を示すλ」
  「膨張する宇宙に構造をもたらすのに関係する、宇宙全体のエネルギー
  (ポテンシャルエネルギー?)と静止質量エネルギーの比率Q=0.00001」
  「空間次元の数3」
   について、それがどのように宇宙の特性を決定付けているか、を解説する。
感想:宇宙のしくみは、偶然というにはあまりに微妙なバランスのもとに成り立っている
   ことを、痛感する。だが、だからといってキリスト教原理主義者たちの妄想に与する
   気には全くなれない。世界は彼らが主張するほど単純なものではないのだ。

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システム障害はなぜ起きたか〜みずほの教訓

書名:システム障害はなぜ起きたか〜みずほの教訓
著者:日経コンピュータ編
出版:日経BP社
内容:本書の目的は、2002年4月に「みずほフィナンシャルグループ」が引き起こした
   大規模なシステム障害の原因を明らかにし、同様な障害を繰り返さないための
   教訓を引き出すことにある。そのために、当時のマスコミ報道のような紋切り型
   の結論(例えば、3行首脳陣同士の不毛な主導権争い)にとどめることなく、
   1999年8月に出された当初の統合計画立案段階からあった問題点から丹念に掘り
   起こしている。そして、トップのリーダーシップの欠如・IT技術を経営の目で
   評価し、方向付けをする視点の欠如といった問題点を挙げ、指針をまとめている。
感想:意外にも、日本の銀行におけるシステムの機能そのものは実は世界レベルでは
   大変高度であるとのこと。特にATMレベルのトランザクションごとに、個人の
   勘定をリアルタイムで処理する(しかもそれを場合によっては全世界で)という
   のは、世界にもあまり例がないらしい。ただし、その高度さを維持するのに個人
   個人のIT技術者の職人的能力に頼っていたため、大規模なシステムを体系的に
   維持・発展させていくために必要な「プロジェクトマネジメント」に関する技術
   が発達していなかった。そのことが、日本の情報システム技術における問題点で
   あるということを痛感。

posted by 半端者 at 01:26| Comment(0) | TrackBack(1) | 硬めの書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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